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造成工事中のリスク

湿地・沼地・水田などを埋め立てて宅地開発を行うケースがあります。このような地形には軟弱な地盤が堆積しています。軟弱な地盤を構成する粘土や腐朽した植物を多く含む土(腐葉土)は、弱く収縮しやすいので、盛土により激しく沈下します。また、このような地盤は、横方向への変位も大きく、造成現場から離れた①の地盤が盛り上がる現象が生じます。そのため、造成工事中に現場近隣家屋が傾く被害がでることもあります。さらに、このような地盤は一般に水はけが悪く、沈下が終了するまでに数年を要します(圧密沈下)。

このように、軟弱地盤が存在する場合、造成工事では、①沈下量、②沈下終了時間、③周辺家屋への影響を考慮した工事を計画しなければなりません。発注者となる不動産業者は、これらに加え事故発生時の補償条件について工事前に施工会社と競技する必要があります。

造成工事

造成工事中の事故は、工事中止による分譲開始時期の遅延や投資金の回収時期のずれ込みなど、企業の経営状態に深刻な打撃を与える可能性があります。また、施工業者の財務状況が悪く補償能力がない場合、近隣住民への被害補償により企業が倒産する可能性もあります。

前述のような軟弱地盤がある地域は一般に地価が安いものですが、対策工事の費用がかさみ、利幅が小さくなることも考えられます。そのため、計画前に十分な地盤調査を実施し、リスクの程度を事前に把握した事業計画の立案が必要といえます。